昨年12月の理事会の際に、同じハイチを支援する『ハイチの会セスラ』の代表高岡美智子さんがお越しくださり、昨年11月末にハイチ視察に行かれた際の様子を聞かせて下さいました。
今回は高岡さんご自身の活動の視察と合わせて、こころのビタミン研究所が支援する医療保健センターと建設中の職業訓練校の様子も、見て来てくださいました。
2018年11月20日~12月1日のスケジュールで、高岡さんは今回が5回目のハイチ訪問とのことでした。
高岡さんが到着される数日前にはハイチで大規模な抗議活動があり、その暴動を怖れて官公庁や学校などがお休みになったり、道路にはなるべく出ないようにと言われるような中の到着だったようで、政情が不安定なハイチの状況を到着早々から肌で感じられたそうです。
現地の学校教育について、これまでの視察で高岡さんが目にして来られた様子や、
またハイチで活動するスイス人のスクールボランティアであるセリーヌさんから高岡さんが聞いたお話によると、
現地の学校教育の多くは「暗唱」主体で、教える先生もその内容を理解していないこともあるような状況であり、
また白人の教師が、子どもたちに身体的な、言葉の、また心理的な体罰(暴力)をふるうことが非常に多くみられ、多くの学校の子どもたちの顔つきは警戒していて、懐疑的であり、子どもらしさを失っているように見えるとのことでした。
そんな中、スクールボランティアのセリーヌから、『セスラ校は奇跡の存在』と言われたそうです。
セスラ校の校長であるマリ・クレールは、子どもたちを本当に愛情をもって育てており、その考え方は他の教師たちにも伝えられていて、セスラ校はきちんとした教育をしてくれる学校として、現地の親たちに認められているとのことでした。
そんな愛情のある教育をしているセスラ校を支援するため、こころのビタミンから12月18日に50万円の追加支援をいたしました。