年明け1/6(土)、昨年より支援を開始したNPO法人からだフシギさんの『からだせんせい』研修会に行ってきました。会場はこちらのプロジェクトがスタートした聖路加国際大学です。
司会の方からのご挨拶に続いて、代表の菱沼典子さんより、これまでの経緯や活動内容についてのお話がありました。この『からだせんせい』研修会を始めた理由について、これまでからだフシギのみなさんが『お話会』を各地に出かけて開催してきたけれど、子どもたちにとって単発のイベントになりやすく、それよりも日常的に子どものそばにいる保護者や保育者たちが身近な担い手となってもらえたら、『お話会』後の子どもたちにフォロー的な関わりができるのでは、とのお話でした。子どもたちにからだについての理解が生まれ、毎日の中で自然に出てきた疑問について、身近にいる方ならより自然にその後もからだのことを話したりもできるでしょう。
また、どうして5~6歳児を主な対象としたのかについて、なんで?と色々なことに興味がある時期ということと、就学前の子どもたちは周りを気にすることよりも、面白いものは面白いと自分たちの興味に正直なように感じられるので、この時期にからだの知識をぜひ伝えたいということをお話しされていました。
代表菱沼さんのお話のあとは、グループごとに分かれて、実際に紙芝居と絵本を読んで発表する時間でした。今回読んだのは、『わたしのからだ』全8系統、タイトルは以下のようになっています。
「たべもののとおりみち(消化器系)」「ほねときんにく(運動器系)」「おしっこのはなし(泌尿器系)」「すってはいて(呼吸器系)」「ちとしんぞう(循環器系)」「おとこのこ、おんなのこ(生殖器系)」「のうとしんけい(神経系)」「かんぞうとすいぞう(肝臓と膵臓)」
今回は絵本と紙芝居両方を読ませていただきました。絵本は、現在ネットから購入もできます。紙芝居は、こころのビタミン研究所でも作成費をサポートし、現在作成中です。
自分のからだの中のどこに何があって、どんな働きをしているのか。その基本的な部分を知ることは、自分のからだがより自分のものになり、大人の私たちにとっても自分のからだを大切にするために重要な機会だと感じました。
掲載の写真は、『からだTシャツ』です。「たとえばリンゴを食べたら、おなかの中でどうなるの?」がわかる、全て手作りの楽しい教材Tシャツです。からだの中にある臓器がひとつひとつ立体的に、優しい肌触りで作られています。途中途中に消化が進みつつあるりんごまで、見て、触って、取り出して知ることができます。
製作費を聞いて驚いたこちらのTシャツですが、「どこかに登録をしているわけでは無いので、買うと高いから器用なお母さん方で作って使ってください」とのお話しでした。
『子どもたちが自分の体のことを知って、自分も、周りも、大事にできるように。』
『そんな子どもたちが大人になった時に、誰もが当たり前に体のことを知っている社会になるように。』
それを広めていきたい、そんな想いを随所で感じることができた、今回の『からだせんせい』研修会でした。
NPO法人からだフシギのホームページもどうぞご覧ください。
です。